恵みの雨でした。
窓を開け放ち、扇風機だけで過ごせる気持ち良さ。
蝉の声も、幾分か静かになったような気がする。
涼しい窓辺に、今にも滑り落ちそうな身を置いて、満足気に外を眺めているトチョコ。
イチハチのお手入れを担当しているしぃさんが、
いくら宥め賺しても一向に爪を切らせてくれないハクビに業を煮やし、
彼だけお手入れに連れて行った今朝。
しぃさんとハッちゃんの背中を不思議そうに眺めていたイッくんは、
ハッちゃんの不在を確信したのち、邪魔者のいないうちにと、
トチョコのダキマクラを、
投げろだの、掃除機で吸えだの(掃除機に吸われているものを引っぺがすのが好き。)、
引っ張れだの、動かせだのと、ありとあらゆる要求を私に投げかけ、
散々弄んだ挙句、放置。
疲れを認識した瞬間の、気の離れていく様の早いこと。
爪を切られるのが嫌だと、
数日かけて家中を逃げ回り、私に縋り付いていたハッちゃんは、
サロンではあっさりと切られて、清々しくご帰還。
ガンバッテキタデ!の熱烈キッスを執拗に振舞われて、ハハは少々困惑。
そして伏せて、「さぁ!」と待ちわびている。
夏に飽き飽きし始めた、残暑厳しい8月の半ば。
平和な一日に感謝を込めて。