「そこで寝てると、トチョコに襲われるで。」
と注意するものの、
なんとも、「ウーン…」なイイヲくんです。
解ってるんだか、解ってないんだか。
現にほら。
己の身幅程度に戸を開けたネコが、
イイヲをジーッと見ているではありませんか。
もっと警戒心を高め、身の危険を察知すべし。
おっ。
やっぱり出た出た、ちっこい手が。
イイヲに触れるか否かの寸前で私と目が合い、
「ヤバイ!」とでも思ったのか、
サッと引っ込めました。
私は、出せる限りの低音を駆使し、
地獄の底から響くような声で、
「トチョコ、痛いアソビはあかんやで。」
と戒めたところ、
とでも言いたげに、ワニャワニャ鳴いたトチョコさんでした。
その頃、ハクビちゃんは、
全くの無関心というわけではなく。
強いて言うなら、微感心。
本の僅かだけ気になる様子で、ちらちら見ておりましたが。
自分の身に危険がないなら、あとは寝るだけ。
双方で勝手にやって下さい。
オヤツの時は起して下さい。
といった様子。
三者三様。
それなりに円滑にやっているので、ハハは安心ですが。