日々、早々と。

完全なる犬派がイロイロあってネコシェルターを開設。そこに至るまでと今とこれからのオハナシ。

2016 TNR(13)(チケットあり)


私たちは公益財団法人どうぶつ基金が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。
今回、大阪府南部のさくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)から10月は6頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。
公益財団法人どうぶつ基金に寄付をしていただいた皆様に心より感謝申し上げます。」



ご寄付くださった皆様、ありがとうございます!

今回は、戴いたチケット6枚の内の4枚です。



今回のTNRは、捕獲からリターンまで裏話があり過ぎて、精神がかなり疲弊してしまいました。

書くと長くなるし、不毛な駄文(いつもそうなんですが、今回は特にね)になりそうなので、本当は書きたいことが山ほどありますが、9割方端折ります。


なんせ近頃はカスなメンタル。

何事も常に俯瞰するように心掛けてはいますが、いかんせん猫のこととなると感情的になりがち。


あーーー記憶喪失になりたい。

あーーーこの世に猫が存在していなればいいのに。

いやーーーちがうちがう。
人がいなくなればいいんだな。





さて!


今回もいつもの海辺の現場からと、その周辺にいる猫達のTNRです。


まずは、餌やりさんが何度もトライしたけどなかなか捕まらなかった三毛さんが成就。



茂みに潜み、ヤブ蚊に喰われつつ、捕獲器に入って欲しくない子を避けながらの持久戦。

無事に捕獲できて良かったです。



次はカミちゃんの姉妹猫で、シャム系カラーの女の子が2頭。

リターンに行ったら熱烈なお出迎えが。



この子も人馴れが過ぎるので、リターンすぐでもまぁ逃げません。



数日前に小学生達に抱っこされて、ちょっと距離のある別のコロニーに移動させられていたのを餌やりさんが発見。

帰還して間も無くのTNRで、なかなか恐い思いをしたはずなのに、始終ご機嫌さん。

人馴れし過ぎていて不安です。
うちがもっと広くて、私に経済力があれば、すぐに連れて帰りたいくらいですが...

もうちょっと待っててね!
ごめんね!


もう一頭も、シャム系カラーの女の子。



この子は上の子に比べると若干警戒心が強いです。

術後、麻酔の覚めがイマイチだったので、覚醒を促す注射をしてくださったのですが、それが効きすぎたのか興奮状態に陥ってしまい、クレート内でかなり激しく暴れ続けました。
鎮静剤を少量注射していただき、約一時間かけて落着きを取り戻しましたが、稀にこの状態から死に至る子もいると聞き、どうなることかと冷や冷やしました。

いつもにも増して慎重にリターン。
すぐに休める場所に隠れてしまいましたが、餌やりさんからはごはんを食べに来たよと連絡があり、一応は安心しました。

また会いに行ってきます。



最後は、捕獲作業中に突如現れたサビ猫さんです。




捕獲に使うために私が手に持っていた良い匂いのフードを嗅ぎつけ、「それ食べたいんですけどー♪」と言わんばかりに道路を渡って!走り寄ってきました。

兎にも角にも腹が減っている!という様子で、手持ちのフードを次々に平らげ、私の後をついてきます。

サビ猫=メス。
耳カットなし。
お腹を触ったところ際立つお乳首なし。
ただ、お腹の感触が不妊手術済みっぽい。
毛艶良し。
栄養状態良し。

飼猫か?
捨て猫か?
迷い猫か?
餌やりのいる外猫か?

道行く人の足元にスリスリと寄って行きます。
絶対に外にいて欲しくないほどの懐こさです。

飼猫である可能性も高いのですが、外にいて耳カットなしのメス。
どうしても見過ごせず、悩みましたが、置いてあった捕獲器にあっさり入ってくれたので、意を決して連れて行くことにしました。

したらば案の定、お腹には不妊手術済みの大きな傷痕があったとのこと。

捨て猫や迷い猫である場合の保護も視野に入れて、ウイルス検査もしていただいたんですが、捕獲器内での様子を見ていても、恐らく、出入り自由の現在も飼猫。

やってしまった感が否めず、凹みます。

この現場でのTNRはまだ続きますから、そこにこのサビ猫さんの飼主が「耳カットしやがって!」と乗り込んでくる可能性もなきにしもあらず。

その時は素直に謝ろうと思います。
耳カット自体がどうこうではなく、飼猫が突然、腹の毛を刈られて耳を切られて帰ってきたら、飼主としてはショックだと思うから。

ただ、本当に、猫を飼われる方には声を大にしてお伝えしたいのです。

完全室内飼いでお願いします。と。

この付近では最近また居なくなる子が増えています。
移動したとは考えにくい子ばかりなので、事故かも知れないけど、猫捕りかも知れないし、虐待目的かも知れない。

しかも、このサビ猫さんが渡って来た道では何頭も撥ねられて亡くなっています。

外はとても危険なんだということを知っていて欲しいのです。

サビ猫さんは、一旦リターンして様子を見ることにしました。

リターン時、住宅街の方へ消えて行ったので、やっぱり絶対に飼猫だと思う。



9割方端折ってもこんなに長くなってしまいましたが、まぁ、毎回色々あります。

そして、前回のTNRから2週間しか経っていないのに、相次ぐ訃報と行方不明猫。

その内の一頭はハグやモモの血縁で、釣針が刺さったままの魚を食べたのか、口から釣り糸を垂らしているのを目撃された翌日に、側溝で亡くなっているのを餌やりさんが見つけたそうです。
たった数ヶ月の命でした。


外は危険なことばかりなのに、外で生きざるを得ない猫達が不憫で申し訳なくて、気が滅入ります。




それでもまた来るよ。



またね。


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