猫を飼ってはいけない人たち
例えば。
猫と暮らす資格のない人間が猫に触れた途端に、高圧電流が流れる仕組みならいいのに。
とか思うわけです。
一体何の話かというと。
昨年の初夏、集合住宅に住むとあるDQNな家族が子猫を拾い、いい加減ながらも飼い始めました。
一年も経たない内に猫に飽きたのか、煩わしくなったのか、発情期がきてうるさい!と苛立ったのか、大方そんなクソみたいな理由だろうと予想しますが、猫を外に放り出し、一切家には入れなくなりました。
それが今年の6月から7月のことで、1歳前後となったその猫は毎日メールボックスの前で鳴き続けていたそうです。
その様子を気に病んだ上階の方が、毎晩遅くにこっそりとごはんをあげに行きました。
猫は懐いて、その方はぜひ保護してうちの子にしたいと行動に移しましたが、夜鳴きと脱走に辟易した母親から反対され、家の子にしてあげることが叶いませんでした。
その方は悩んで悩んで知人に相談し、巡り巡って私に話が来ました。
「保護活動をされているんですよね?」
と最初にそう声を掛けられました。
ここでもはっきりさせておかないとと思っていたので書いておきますが、私は、TNR活動がメインです。
進んで保護活動をしている訳ではありません。
ですが、TNR活動をしていると保護せざるを得ない子達に必ず出会います。
出会うから保護する。
言い方は悪いですが、これは“仕方がないこと”なのです。
とまぁ、その方にもそんな説明をして、
*我家は保護猫が沢山いるので、引き取るのは難しいです。
*TNRなら協力します。
*TNまで協力しますから、あとはリターンせず、家の子にできるようお母さんを説得してください。
*TN後、うちで一時預かりをして家猫修行させるので、その間にお母さんを説得してください。
等々、色々と提案をしてみましたが、その方は渋い反応をするばかり。
保護主さん自身はこの子と暮らしたいようなのに、残念です。
そんなやり取りをしている間に、猫がいなくなりました。
猫をよく思っていない近所の方もいたので、連れ去られたのでは?
実は妊娠していてどこかで出産しているのでは?
会ったこともない猫ですが、いなくなった3日間はとても心配でした。
4日目の夜に、猫が出てきました。と連絡がありました。
一旦保護していますが、母親はまた野に放つと言っています。と。
私の表情は始終こんな(ー ー)感じでしたが、猫に罪はありません。
妙齢のメス猫を外に放置することも出来ないので、兎にも角にもまずは不妊手術をと引き取りにいきました。
が、まぁやっぱり保護になるわけです。
キジトラと聞いていましたが、縞模様にキレイな茶色の混じるサビキジ(むぎわら)さんでした。
眉間の茶色がチャームポイント!
小柄な美人さんです。
人馴れ、切ないくらいに完璧です。
ですが、元の飼主から良い扱いを受けていなかったなと読み取れるような、トラウマ的動作が見受けられます。
バカな人間(最初の飼主)に捕まったばかりに、苦労したね。
保護仮名は“スピカ”、呼び名はスーチャン。
昨日、不妊手術とウイルス検査を終えました。
エイズ 陰性
白血病 陰性
猫は少し苦手なようです。
夜鳴きは一切ありません。
とても品のある、賢くて可愛いスーチャンです♪
追々、里親さんを募集します。
では、また!
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