「たまにやらかしよんなぁ。」
と、コテコテにぼやいた訳は。
目を覚ました瞬間に異臭が鼻をつき、掛け布団に広がる地図を目にしたから。
おもらし犯に目星をつけて、確保。
ひっ繰り返してお腹のニオイをかぐ。
「…イイヲくん、やっぱりキミかね。」
掛け布団をめくり、毛布を確認。
アウト。
毛布をめくり、シーツを確認。
アウト。
シーツをめくり、敷布団を確認。
セーフ。
洗濯機をぐるんぐるん回している間に、イハト飯、そして家事。
捨てようと除け置いたフライパンに、塔を発見。
塔の下に街並みでも書いてみようかと思ったが、無駄に没頭しそうなのでやめる。
ハクビの朝の排尿を、見つけるや否や、毎日毎日隠しに来てくれるトッさん。
(お小水の色隠しに、黄色でhacubiと入れております。)
隠せども、隠せども、トッさんのトイレのように砂ではないもんで、隠れる筈もなく。
見るも無残に散らかってゆくのでした。
夜勤明けのしぃ飯にチャーハンとその他諸々をこさえ、
私とイチハチはだんばら公園にて朝散。
これは桜ですか?
11月とは思えない陽気の中、汗をかきかき散歩する。
ホワホワ植物の季節。
ススキを切って持ちかえる人もチラホラ。
お池の周りを半周したらば、横にそれる畦道を下り、
紅葉を眺めながら図書館へ向かう。
だんばら公園からはものの5分。
イチハチにほんのちょっとだけお待ち頂いて、
いつも貸し出し中の目当ての本が、返ってきているかを走って見に行く。
返ってきていなかった。
いい加減買おうか、悩む。
帰りの車中はエアコンフル稼働。
滴る汗に、
「11月って、冬とちゃうんか?」
とイチハチに問うてみる。
問いながら思い出したが、
11月と言えば、ハクビとイイヲが家族になった月。
3日と13日。
あれから3年。
「早いなぁ。」としみじみしながら、前を走る車のリアガラスに見入る。
私達の日常が、別の世界のように広がっている。
不思議。
今晩は、おでんです。
練り物率、高。
たまごは一人ふたつまで。