日々、早々と。

完全なる犬派がイロイロあってネコシェルターを開設。そこに至るまでと今とこれからのオハナシ。

週末記と、命の日。20111015・16・17

20111015 土曜日。


昨晩の雨で、粗方の金木犀が散ってしまった。

無数の小さな花が、道路の一角を黄色い絨毯に仕立て上げた。

そんな素敵な場所へ、事情を察しているかのように向かって行ったハクビ。

敢えてここを選んだのだという、力強い眼差しでハハを見据えながら、


糞をした。


黄色い絨毯を、トイレにした。

しかも、金木犀の芳香付き。


高貴ではないか。


「キミ、なかなかやるやん。」

そう言い、ハクビの頭をなで、

パン粉の上を転がすかのように、糞を金木犀の上でコロコロし、

黄色い花を纏わせてから、袋にしまった。


金木犀のいい香りがする、ハクビの糞。


ポケットにしまうのも、躊躇しなくていい。


イイヲにもどうかと薦めてみたが、気分ではなかったようだ。

残念。




お昼前に図書館と買い物へ。

ムシムシしていて、暑い。

本を選んでいる間、幾度となく額を拭う。





並んで眠るイハトの傍らで、

昼食を取りながら、DVDを立て続けに三本。



“アウェイク”、“マルタのやさしい刺繍”、

抱きたいカンケイ

ナタリー・ポートマンは、こうゆう役の方が断然好きだと、

先月観たブラックスワンと観比べ(るもんじゃないと心得てはいるが、敢え)て思う。

まぁ、彼女云々というよりも、アシュトン・カッチャーが好きで借りたのだけど。



DVDを観ている間、イイヲが激しく屁をこいた。

あまりにも頻発するものだから、何度も、

「お腹大丈夫か?」

と訪ねたが、眠り続けていた。


映画に夢中になっている間に、屁は止んでいた。


夕方、小雨の中を散歩に出たらば本降り。

ぬれ雑巾のようになって帰宅する。






20111016 日曜日。


汗ばむ陽気。

少し離れた公園まで行こうかと考えたが、

道中にあるアウトレットやモールの混雑を考えると、

渋滞に巻き込まれる可能性が大なので、近場で遊ぶことにする。


壇原公園に到着すると、桜の木に花がチラホラと。

春でもないのに、見間違えたのだと思い、通り過ぎたが。

夜のニュースで、「桜が咲いた」云々ということを言っていてので、

どうやら見間違いではなかったらしい。

写真を撮れば良かった。

池から上がって来たザリガニが、

イチハチの足元で、ハサミを振り上げるのに気を取られてしまった。


肝心なことを見落としたり、御座なりにするのが私らしい。



誰もいなかったので、少しの間フリーにして、自由に遊ばせる。



かわいい。



たまらん。



家に戻って、昼食を取りながら、

ブローン・アパート” を観る。


家事をして、

雀野日名子 著 【あちん】 を読み、

家事をして、

松井今朝子 著 【円朝の女】 を読む。



夕方の散歩ものんびりと楽しみ、

陽が沈むのを眺めながら、休日が終わる悲しみに、ほんのちょっとドンヨリする。



帰宅して、家事。

“江”を見ていたら、しぃさんが帰ってきた。







20111017 月曜日。


白衣を着た初老の医師が、黒いペンで大胆に、私の顔にラインを引いていく。

「将来、こことここが垂れます!」

と鏡を見せられ、

「あらまぁ!おばあちゃんにそっくり!」

と、声を上げたところで目が覚めた。


開けっぱなしの襖の向こうで、トッさんが伸びをしながら、

‘飯くれソング’を歌っているのが見える。

甲高い猫撫で声で、根気よく催促に来る。


起き上がって、イハトの朝ごはんを用意し、家事。


片付いたところで、朝散に出る。

夏の間、あんなに早く起きれていたのが嘘みたいだなぁと思う。


りんくう公園をぐるりと回る。



今日も暑い。


いつもより余計めに出たイイヲの舌を、ハクビが執拗に狙う。



パクッ パクッ とかぶりつこうとして、



物凄く嫌がられている。



しつこいハクビに、憂鬱を隠せないイイヲ。




緑の広場に移動して、

ここの桜は咲いているかと念入りに見て回ったが、咲いていなかった。



楽しく遊ぶイイヲを、またも邪魔するハクビ。



イイヲの諦めに似た表情が、ハハには切ない。



やり返せばいーんだよ。

ハクビが離れたあと、地面に八つ当たり。



ガッサガッサとイイヲが地を蹴っている間、

他人事のように草を食べるハクビ。



お耳に枯葉の飾りをふたつも付けて、首を左右に傾げて味わっている。




さて、今日はリォンリの三度目の命日です。

オセンチになることもなく、いつもと変わらぬ日常の一日。

リォンリの体を見送った三年前同様、秋晴れの午前に、雲がかる午後。



四度目も、五度目も、六度目も、七度目も、、、


あなたの命の日は、いつも晴れだといいなぁと思います。