山の“妖精”は男の子でした。
生後、5ヶ月から6ヶ月といったところだと思います。
初めて見たのは約1ヶ月半前。
小鳥を追いかけていました。
それから幾度か見かけ、頭から離れなくなりました。
どこにいるでしょう?
山でひとりぼっち。
保護しようと決めて捕獲に向かうも、かわされ続けて一週間。
捕獲に一週間もかかるとは思っていなかったので、どうしたものかと悩みました。
一週間観察しているうちに行動パターンや性格がわかり、無事に保護できました。
捕獲器を置いて待っている間の、たわい無い思考で、
「まだちびっこやのに、捕獲に一週間もかかるなんて稀な子やなぁ」
「稀といえば、朝の連続テレビ小説【まれ】、見続けるつもりがいつの間にか終わってたなぁ」
「【まれ】といえば、土屋太鳳」
「ちびっこ、オスかメスかわからんし、タオって名前はどちらにも使えるから、キミの名はタオってことで」
「さぁ、タオくん。その編み編み(捕獲器のこと)の中に入りなさい」
と、強い念を送りながら安易な思いつきで仮名決定。
人馴れ特訓したのち、里親募集をする予定ですが、先の長い話になりそうです。
タオくん がいた山は、先日みぞれが降ったそうです。
冷え込む前に保護出来て良かった。
ありす動物病院での去勢手術、ウイルス検査、ワクチンを終えた翌日、掛かり付け医にて便検査をしました。
山の中で狩りをして腹を満たしていた タオくん ですから、マンソンが出ました。
本来なら駆虫薬を注射してもらうのですが、タオくんには触れないので、病院に連れて行けません。
いや、頑張れば連れて行けるのですが、去勢手術のためにクレートへ入れるのも大騒動だったので、怯えている子を昨日の今日でまた捕まえるのは可哀相すぎます。
今は刺激したくない。
ので、お薬を貰って家で飲ませることにしました。
ご存知の方も多いと思いますが、マンソンの駆虫薬は、瓜実条虫の6倍量。
多い!
それを粉にして、ペースト状のフードに混ぜて出しましたが、まんまと失敗しました。
味見したら苦すぎて、食べれたもんじゃない。
それでもなんとか食べて貰おうと頑張りましたが、てんで駄目でした。
仕方がないので翌日、もう一度お薬を貰いに行きました。
(マンソンのお薬はお高めなので、なかなか痛い出費です。1回目をしくじった自分を叱咤)
さぁ、チャレンジ2回目。
どうやって呑ませよう。
あらゆる限りのあの手この手を使いましたが、うまくいきません。
考えて考えて。
思いついたのが。
まずは錠剤を粉にし、細かく細かく小分けにして、それを小さくオブラートに包みます。
それをペースト状フードで更に包み、ドライフードサイズの肉団子を作ります。
そのままだとちょっとぺっとりするので、鰹の粉でコーティング。
こうゆう、ちまちました作業が苦手な私には、なかなかきつい時間でした。
薬入りのその小さな肉団子をドライフードに混ぜて出したら、努力の甲斐あって、ぺろっと食べてくれました!
食べてくれたことに喜んだものの、マンソンが駆虫されている気配はなし。
もう一度呑ませるなら、ちまちま作業を頑張らねば!と思っていた矢先、タオくん がごはん自体を全く食べなくなってしまったのです。
食べなくなって今日で3日め。
ありとあらゆるフードを出していますが、全く食べません。
ほとほと困り果てております。
ストか、体調不良か!?
もう暫く様子を見て、食べなければ病院へ行きます。
では、また。
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