バイコックスを舐めてみた。
一週間前の夕方、同時刻に、
治ってきていると思っていた くにちゃんの右後肢、爪の剥がれた中指が化膿していることに気がついた、
瞬間!
側にいた ルビコ がマンソンを嘔吐。
その少し前に ニケ が血尿。
放心するニケ
追い打ちの悪夢かと思いましたが、悪夢は現在も続いています。
何が追い打ちなのか?
順を追って説明しますと。
まず、過去記事にて、凹みネタと称していた、我家にて勃発している『厄介な問題』とは。
コクシジウムでした。
コクシジウムについての参考資料は、“こちら”
しかも気付いたときには既に蔓延させてしまっていて、18を入れて14頭全頭が感染していること間違いなしの状況。
家ごと焼却してしまいたい気持ちに駆られながら、このクソ暑い最中、熱湯消毒に追われています。
かかりつけ医はサルファ系『アプシード』を処方しますが、このシロップは長々と服用させなければならない割に、なかなか駆虫できない。
それが14頭となると、
お薬いつまで!?
治療費いかほど!?
と、相当に気の遠くなる話でしたので、
ブタさん用のお薬だけど、犬猫のコクシ駆虫薬としても処方する動物病院が増えてきているという、バイコックスで駆虫することにしました。
バイコックスは、一回の服用で非常に高い駆虫効果が得られると言われています。
ただ、このバイコックスも、かかりつけ医に頼んで取り寄せてもらい、そこからまた14頭分を処方してもらうとなると、治療費いかほど!?の問題はクリアならず。
ですので、個人輸入いたしました。
アプシードほど長く服用させなくてもいいにしろ、コクシが落ちきらなければ2回、3回と服用させることもあるので、量はあったに越したことはないと思って。
かかりつけ医にはバイコックスを手に入れたから、バイコックスを飲ませたいと伝え指示を仰ぎました。
飲ませるなら全頭いっきに!と言われていた矢先に、
くにちゃんの化膿、ルビコのマンソン、ニケの血尿(多分、膀胱炎)で、三頭が抗生剤やらマンソン駆虫の注射や、止血剤服用のため、バイコックスを飲ませることができず。
くにちゃん と ルビコ は服薬から数日経てばバイコックスを飲ませていいと言われていたのですが、ニケ の血尿が治らないことには、全頭いっきにとはいかないので、ニケ 待ちの状態になっていたのです。
くにちゃんその後、爪が取れました
で、昨夕、ニケ の尿検査と、ルビコのマンソンが駆虫出来ているかの検便に行ったのですが。
ニケちゃん、まだ鮮血反応あり。
ルビコ、マンソンは駆虫出来ているが、コクシが大量!
獣医師が、バイコックスは全頭いっきにいきたいとこだが、ルビコのコクシの多さを見ていると、もう飲ませた方がいい。
と仰いましたので、病院から帰宅後、最近まで抗生剤を服用していた くにちゃん と チッチ を除いた子達にバイコックスをのませにかかったのですが.....
ご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが。
このバイコックスという薬は、とっても苦くて飲ませ辛いことで有名な駆虫薬です。
たまに、ブログやインスタなどでも、あまりの苦さに泡吹いて涙目になっている猫さんを見かけます。
(泡を吹く=飲めていない)
そんな苦い薬をどうやって飲まそうかと必死で考えましたが、香りの強い缶詰やパウチに混ぜたところで、絶対に嗅ぎ分けて食べないだろうし、食べたとしても混ぜることによって食べなければならない全体量が増えるので、うちのちょこちょこ食い達には通用しません。
一か八か!
シリンジでそのままいってみよう!
と、ルビコ と ナナイ でまずチャレンジしましたが、悲惨でした。
泡吹きもって、吐きながらヨダレダラダラで逃げ惑うもんだから、猫自身も家中も汚れまくり。
お互いにメンタルやられるし。
しかも、引っ掻かれて腕が血塗れ。
後肢の蹴りは深い。
拗ねるナナイ
飲ませる前に、どれほどの苦さなのか、小さじ二分の一くらい舐めてみたんです。
口に入れた瞬間は甘いんですが、あとからしつこい苦さが来る。
来る来る。
追いかけてくる。
でも、人の味覚からすると、
「あー、ちょっと苦いねー」
程度なんですが、これが猫さんからすると、この世の物とは思えぬ代物なんでしょうね。
ルビコ と ナナイ は悶絶して吐き終え、部屋の隅でハムハムしてました。
お口の中が気持ち悪いよーのハムハム。
ちにみに、アプシードも舐めてみたんですが、あれはニオイからしてわかる通り、とっても甘いです。
カルピスぽい。
さぁ、どうやって飲ませようかなぁ。
まずはこれ以上引っ掻かれないように、冬用のアウターを着て。
そうだ、ちゅーるに混ぜてみよう。
そう思い立って、ちゅーるを少し緩くして、そこに個々の必要量のバイコックスを混ぜました。
それをシリンジで吸い上げ、赤ん坊をあやすように抱っこして、ゆっくりゆっくり注入作戦。
まずはオイちゃん。
元々鼻の利きがよくないのもあって、ムチャムチャ咀嚼し、あっけなく終了。
途中、軽い抵抗にあいましたが、吐き戻しもなく、その後普通にカリカリを食べに行っていました。
トミクン、アメ、かのちゃん、エイヒ、フィフィは、暴れつつも、注入されれば咀嚼、飲み込むを繰り返し、なんとか終了。
うち一番の暴れ猫 トワ は、やっぱりしぃさんと二人掛かりでないと無理でした。
それはバイコックスが苦いとかの問題ではなく、彼女の性質。
腹の底から地響きのような唸りを上げていて、怯む大人二人。
すば抜けて肥えているトワ
そして、最初に飲ませられなかった ルビコ と ナナイ も、この作戦でなんとか服用できました。
吐き戻しなし。
イイヲ と ハクビ は、a/d缶に練り込んで、いつものごはんの上に乗せたら、スペシャルトッピングかとご機嫌に完食。
食いしん坊、楽!
とまぁそんなこんなでコクシと戦う我家ですが。
コクシジウムは環境からの駆除が相当に厄介な寄生虫です。
かの優秀なビルコンやバイチャレを持ってしても効かないし、塩素程度では死なないので、やっぱり家ごと熱湯に浸けるか焼却したいと思うのでした。
毎日ビルコンで拭き掃除してるんですが、コクシには効いてないんかと思うと虚しいもんです。
でも、まぁ、何事も学びなので。
今やってることや知識は、また必ず活かせるときが来るんだと思います。
では、また!
ニケちゃん、早く治ってー!
うち一番の甘えん坊
にほんブログ村