あっと言う間に過ぎた一日は、また、あっと言う間に始まっている。
一見すると同じような毎日でも、全く違う一日の積み重ねなのだ。
イッくんの笑顔も。
ハッちゃんの笑顔も。
毎日毎日、違うもの。
散歩に出て、匂いをかぐ。
イイヲの動向が気になって、何度も振り返る。
突然スイッチが切れて、大きな欠伸をする。
何度も笑顔で見上げてくれる。
愛しくて。
愛しさが切なくて。
毎日胸がキュンキュン鳴る。
近所の保育園児達がお散歩に来ていて。
道の両サイドに10人ずつくらい。
お花をみたり、下を流れる川をのぞいたりしていた。
イチハチが通り過ぎる瞬間に、
女の子の声で、
「あ、ワンワン。バイバーイ。」
と聞こえた。
この一声をきっかけに、
保育園児たちが一斉にバイバイ大合唱。
「バイバーイ!」
「バーイバーイ!!」
と見送られ、大笑いしてしまった。
なんとなく、小っ恥ずかしい。
家を出た時の曇り空は、燦々輝く晴天に変わり。
途中からは意識が朦朧とするほど。
早く帰ろう。
キンキンに冷えた水を飲もう。
あまりの暑さに、バナナとハチミツ、氷をミキサーにかける。
甘くて冷たいフローズン。
ハハはこれを昼食にして、バイトへ行って参ります。