太陽の下で存分に遊んだお子達からは、
香ばしいニオイがする。
イイ―――ｨ、カホリ。
もう11月になろうというのに、日中の日差しは熱く眩しい。
たまごちゃんをポッケに入れて、イヲハクと二色の浜公園へ。
イイヲはたまごちゃんが大好きである。
たまごちゃんをくわえて走っているイイヲは、とてもいい（ちょっとキモイ）表情をする。
ちなみにハッちゃんは、たまごちゃんを追うイッくんが大好きである。
リォンリ健在の頃、くりまるくんのママゆきさんがくれた赤いたまごちゃん。
もう何年も前なので、くたびれつつあるたまごちゃんの頭には亀裂が入り、小さな穴もあいている。
でも、そのくたびれ具合がまたいい音を奏で、ナイスな歯ごたえ（なんだと思う）。
そのたまごちゃんが、消えた。
二色の浜公園にふんだんに植えられたこの緑の中で、姿を消した。
…なくした。
マジだ。
ごめんイッくん！（ごめんなさい、ゆきさん！）
お願いだから目をあけて。
という事で、明日にでも新しいたまごちゃんをお迎えしようと思います。
何色ちゃんにしようかな。
