お盆だし、リォンリも帰ってくるだろうと、
リォンリのお仏壇に緑を増やした。
小さなピレア。
名前を忘れないように、「ピレア」と書いて土にさした。
昨日、図書館で借りたクロワッサンのバックナンバーを読み耽っていると、
しぃさんがテーブルをトントンと叩いた。
何かと思い顔を上げる。
しぃさんが指差す方向を見ると、
これまで一度だって興味を示さなかったリォンリの写真を、
トワが熱心に見つめていた。
(最近モノクロが好きで、モノクロばかりで撮ってしまうのだけど。
彼女の持ち色の都合上、モノクロだと解り辛いのでカラーでお伝えします。)
それはそれは真剣に見つめている。
そして振り向いては、私に何かを訴えかけてくる。
何度も何度も、
同じことを繰り返し、
遂には立ち上がってしまった。
トチョコが伝えたいことはなにかしら!?
お互いにもどかしい。
溜息をついて、
リォンリに謝るかのようにまた見つめる。
そうして私を貫く冷たい眼差し。
何か伝えたいことがあったのか。
リォンリからの伝言なのか。
リォンリの亡くなった10月にうちに来たトチョコ。
フタリだけに繋がる道があるのかも知れない。
そんなことを思った金曜の夜なのでした。
しかしまぁ、わからな過ぎる自分が残念でならない。
このあとトチョコは見事なまでの不貞寝に突入。
顔が恐いのなんのって、んもぉ。