とあるペットショップの人目につかない場所に、キャバリアの男の子がいました。
彼は2ヶ月半の頃、後肢の骨に障害が見つかり、《商品》としての価値を失ったのだと言います。
(つまりは、ただ。)
《ショーケース》に並べる訳にはいかないので、彼はいつもスタッフしか出入りしないバックで、のぞき込まないと見えないスペースでひとりで遊んでいます。
何度かつながりかけた縁も結ばれる事はなく、月齢10ヶ月を迎えました。
彼の存在をひょんな切っ掛けから知った時には、
「また新たなご縁に恵まれそうだ。」
との事だったので安心していたのですが、後日確認するとまたキャンセルとなったのだそうです。
ショップのオネーサン達は、
「どうしても飼い主を見つけてあげたい。ブリーダーの元には返したくない。オスで障害があるとなるとどんな扱いを受けるか分からないから……」(素直な人だ。)
と話してくれました。
骨の障害は現時点では特に問題はないそうですが、引きずるように少しびっこを引いています。
足もとても細い。
歩けているし、元気に遊ぶので今は心配ないのかも?とも思うけれど、これからどうなるかはわからない。
手術だって必要になるかも知れない。(恐らく、なる。)
先の事はまたその時が来たら考えようよ。って事で…
さんざん悩み相談し…。
…うちの子になりました。
1月10日生まれなのでイイヲ。
かなりの出目ちゃんです。
本当はね、きりがないから駄目だよ。って、目をつむってしまおうと思ったのが事実。
それでも、どうしても頭から切り離す事が出来なかった。
ショップのオネーサン達はホッと安堵したご様子で始終笑顔。
(そんなに返したくないブリーダーって一体…、と暗い気持ちにもなりつつ…。)
ペットショップなのに、お金を払わずに犬を抱いて見送られるって、なんか凄い変な感じだった…。
イイヲみたいな子をみんな助けられる訳じゃないから、そう、本当にきりがなくなる、と思ったのだけど。
こうして結ばれたのも、また『ご縁』。
イイヲの手となり足となり、ちゃんと支えていこうと思います。
彼から教わる事も沢山あるだろう。
連れ帰ると、ハクはびっくりして固まっとりました・・・(汗。
仲良くしてね。
イイヲかかりつけの病院はマコミミマミちゃんと同じ病院だそうです。
土曜には診察に行き、障害についての詳しい事を聞いて来ようと思います。
ハクは毎日ヤンチャ全開。
と、すねる日も来るかも知れない。
そんな時はリォンリにぃに、長男としてバシッッと頼みますよっっ。
また家族が増えました。
精神面も、時間面も、明るく楽しいのみを目指します。
まだまだ、見守ってやって下さい☆