日々、早々と。

完全なる犬派がイロイロあってネコシェルターを開設。そこに至るまでと今とこれからのオハナシ。

発病19日め。

発病19日め。


夜中になるといつも容態が悪くなる。
立ち上がりかけても四肢がへなへなで立ち上がれず、顎から転倒してしまう。

《生まれたての子羊》さながら、踏ん張る力がないので、起き上がっては四肢が広がりまたこける。
昨晩も、吐きたいのに吐けなくて、苦しくて気持ち悪くてどうしようもなくて、一晩中もがいていた。

これからも、幾度となくこんな夜が訪れるんだろうな。

でも、それもキミの生きている証なんだよね。




血液検査のため、朝いちで病院に向かう。


動けないのでカドラーごと移動する。

外は土砂降りの雨。

ブビティンの最期を思い出す。


病院へ向かいながら、
「ブビティン、リォンリを守ってやって。」
とお願いする。

大きくて、優しかったブビティン。

あなたとの日々があったから、

私はリォンリに出会う事が出来たんだよ。


血液検査の結果は、予想通り10%を下回っていた。

もうひとつ残念だったのが、骨髄で活発に作られていた赤血球の数値も下がってしまっていたということ。

「赤血球を作りなさい。」と体に指令を出すための皮下注射を打ってもらう。


5度目の輸血。


薬が効くのか効かないのかを見定める間もなく、溶血は進む。


前肢も後肢も痛々しい針の痕が増えていく。


輸血した日の晩は特に容態が悪化する。
アレルギー反応を起こし、鼓動も呼吸も、想像を絶する程早くなる。
恐怖と不安に襲われる。

朝がくると少しだけほっとする。



リォンリを預けて帰る道、去年の今頃を思い出す。

去年の今頃はまだチャーもいたね。


保護犬だった8歳のチャー。


ごめんね。

一緒に暮らしている間も、色んな事があったな。

「私はまた小さな命を失うのか・・・」
と考えてみたりする。

失うつもりなどないけれど。

諦める気などないけれど。




リォンリ、今日も一日お疲れ様。
今から迎えに行くからね。

帰ってきたらまた深い夜が待っているけれど、必ず朝を迎えるんだよ。







リォンリの発病以来、まともにバイトへ行けていないのですが、「側にいてあげて」と優しく声をかけてくれるスタッフのみんなにも心から感謝しています。

いつもありがとう。