日々、早々と。

完全なる犬派がイロイロあってネコシェルターを開設。そこに至るまでと今とこれからのオハナシ。

お陰様で、

脾臓摘出の手術は無事に終了致しました。

手術前、執刀医から
「決して楽観視できない」
「本当に危険な手術なので、覚悟しておいて下さい
と告げられる。

ICUに入ったままのリォン、ケース越しにしか触れ合う事が出来なかった。
撫でてやりたかったけど、酸素を吸入しながら輸血しているため、開ける事が叶わなかった。

どうかこのままお別れだなんてことになりませんように。と、切に願いながら、張り裂けそうな思いで病院を後にする。

お昼過ぎ、病院から連絡があり、
「無事に終わりました」
と報告を受ける。

が、本当の闘いはここから始まるのだ。

手術が成功しても、免疫抑制剤が効いてくれないことには、脾臓摘出も意味をなさない。
ただ死へ近づいていくだけになってしまう。

手術前、脾臓摘出後の治癒率(薬が効く確率)が50%と言われる。
その上、発病してから飲み続けたステロイド剤は傷の治りをかなり遅らせるため、ひどい例では傷口がパックリと開いてしまうのだそうだ。
そうなった場合、血小板の少ないリォンリは止血できずに、かなり高い確率で多量に出血し死んでしまう。
しかも、リォンリのようにこの病気の中でも重症な子は、これもまたかなり高い確率で再発する、と。

先の事は今はわからない。
はっきり言って、見通しが明るいわけではない。
でも、進んでいくしかないのだ。



マイナスばかりを見つめてしまうけど、
まずは手術が成功して本当に良かった!

摘出した脾臓の写真を見せてもらった。
どこも悪いところのない、きれいな脾臓だった。
脾臓事態が悪い訳ではないので、健康な臓器を切り取ってしまったんだと胸が痛む。

リォンに会いにいくと、ICUの中で、モルヒネを投与されながらうつろな瞳でぐったりと横たわっていた。
瞳はどこか遠く一点を見つめたまま、私達がいるのが見えているのかいないのかもわからない。
この時も、触ってやることが出来なかった。
でもケース越しに、よくやったね、たくさん頑張ったねって、思う存分褒めてあげた。
本当にえらかったよ。

お腹に10cm以上はあるであろう絆創膏を貼って、痛々しい姿だった。

ごめんよ、リォンリ。

痛い思いさせて、寂しい思いさせて、ごめん。

でも、ここからもう一踏ん張り頑張ろうね。
そして絶対に、病気に打ち勝とうね。


いつか、今起きていることを笑って話したい。

早くその日が訪れることを願わずにはいられない。


順調にいけば火曜日には退院できるだろう。


リォンリのいない一日はとても長い。




前記事にコメント下さっている皆様、お一人づつにお返し出来なくて本当にごめんなさい。

メールくださった皆様、本当にありがとうございました。